シロアリ対策で家を守る!今こそ知っておきたい基礎知識と実践法

「なんだか床がふわふわする…」「柱を軽く叩くと空洞音がする…」 そんな小さな異変が、実はシロアリ被害のサインかもしれません。
シロアリ対策は、多くの方にとって「まだ先の話」と思われがちです。しかし実際は、秋田県や青森県県南のような寒冷地域でもシロアリの被害は年々増えており、油断は禁物です。
シロアリ対策は、多くの方にとって「まだ先の話」と思われがちです。しかし実際は、秋田県や青森県県南のような寒冷地域でもシロアリの被害は年々増えており、油断は禁物です。
家を守るために、今こそ正しい知識を身につけましょう。
そもそもシロアリって
どんな虫?
シロアリとはどのような生き物なのか、ご存じでしょうか? その名前から「アリの一種」と思われがちですが、実はアリとは全く異なる昆虫です。
分類上はゴキブリに近い仲間で、群れを作り、地中や木の中など暗く湿った場所を好んで生活しています。
1.ヤマトシロアリの特徴と群飛時期に注意すべきサインとは
日本国内に生息するシロアリのうち、最も広く分布しているのが「ヤマトシロアリ」です。
この種は寒さにもある程度耐性があり、比較的涼しい場所でも活動しています。木造住宅の土台や床下などを好み、木材の内側を静かに、しかし確実に食い進んでいきます。
特に春から初夏にかけては活動が活発になり、一部が羽アリとなって飛び立つ「群飛(ぐんぴ)」が見られます。この羽アリは新しい場所に巣を作るために飛び立つため、もし屋内や玄関まわり、浴室などで羽アリを見つけた場合は、すでにどこかにシロアリのコロニーが存在している可能性が高いのです。
2.見えない場所が危ない!被害の兆候と高リスク住宅の特徴
シロアリの被害は外からはわかりにくいのが特徴です。 木材の内部をスカスカにしてしまうため、見た目には問題なくても、実際には中身が空洞になっているというケースも多く見られます。
床が沈む、ドアの開閉が引っかかる、階段の軋みがひどくなるといった症状があれば、すぐに点検をおすすめします。
また、古い住宅ほどシロアリのリスクは高くなります。特に床下の湿気がこもりやすい家、基礎部分がコンクリートでなく地面に木材が直接触れている家、雨漏りや水漏れの修繕がされていない家などは、シロアリにとって格好の棲みかです。
意外なことに、シロアリはコンクリートのひび割れや配管の隙間からも侵入してきます。そのため鉄筋コンクリート造の家であっても「絶対に安全」とは言えません
実際、アパートやマンションの1階部分でシロアリ被害が出た事例も報告されています。
「自分の家に限って大丈夫」と思っていても、シロアリは静かに、確実に私たちの暮らしを脅かしてくるのです。
だからこそ、まずはシロアリの生態と被害の実態を正しく理解することが、対策の第一歩となります。
被害の見分け方と
チェックポイント
シロアリによる被害は、初期の段階ではなかなか表に現れません。そのため気づいたときには被害がかなり進行しており、大掛かりな修繕が必要になることも少なくありません。
どんなサインが「シロアリがいるかも」の兆候?
①羽アリの出現
春先から梅雨前にかけて、羽のついた黒っぽい虫を室内で見かけた場合、それはシロアリの可能性があります。
特に日中や夜間に光に引き寄せられて窓際や照明に集まってくるようであれば、建物近くに巣があるか、すでに床下に侵入している恐れがあります。
ただし、クロアリの羽アリである場合もあり、見た目だけでは判断が難しいため、プロに判別してもらうことをおすすめします。
②床の異常
歩いたときに「ふわっ」と沈むような感じがする箇所がある場合、それは床材や支える木部が内部から食べられている証拠かもしれません。また、床下からきしみ音がする、歩くと音が反響するように聞こえるなども注意が必要です。
③木くずや泥のようなものが落ちている
これはシロアリが木を食べ進めた際に出る“糞”や“土のトンネル(蟻道)”と呼ばれる痕跡の一部かもしれません。窓枠の隙間や畳の下、玄関の柱の根本などを確認してみてください。
コンコン」としっかりした音がするのではなく、「ポコポコ」「パカパカ」といった空洞音がする箇所は、すでに内部が食害にあっている可能性があります。
水回りの床下も要注意です。キッチン・お風呂・トイレなど、水を使う場所はどうしても湿気がたまりやすくなり、シロアリが好む環境ができあがりやすくなります。
また、外壁のひび割れや、基礎の換気口がふさがっていたりすると、湿気がたまるだけでなく、そこからシロアリが侵入してくることもあります。
見た目だけでは判断が難しいため、気になる点があれば迷わず専門業者に相談するのが安心です。被害の初期段階で対応すれば、補修範囲も費用も抑えられる可能性が高まります。
シロアリ予防と
駆除の2つの視点
シロアリ対策は、大きく分けて「予防」と「駆除」という2つのアプローチがあります。いずれか一方だけでは十分な効果が得られないため、バランスよく両面から対策を行うことが重要です。
1.シロアリ予防の基本
もっとも基本となるのが、湿気をためない工夫です。
シロアリは乾燥を嫌い、湿った木材を好んで巣を作ります。そのため、床下や建物周囲の通気をしっかりと確保し、常に乾燥した環境を保つことが大切です。
たとえば、床下の換気口が植木鉢や収納物でふさがれていないか、落ち葉やごみが溜まっていないかをチェックしましょう。地面に木材や段ボールが置かれていると、それがシロアリの巣になるリスクもあります。庭や軒下など、意外と見落としがちなポイントです。
2.薬剤処理で木材を守る!防虫・防湿のダブル対策が効果的
市販の木部用防虫剤を定期的に塗布することで、木材の耐久性を高めつつシロアリを寄せ付けにくくします。また、防湿シートや調湿剤を床下に敷いて湿気を抑えるといった方法も効果的です。
3.シロアリ駆除の代表的工法:バリア工法・ベイト工法・ホウ酸処理の特徴と違い
駆除」は、すでにシロアリが侵入してしまった場合に必要な措置です。駆除方法にはいくつかの種類があり、状況に応じて適切な工法を選ぶことが重要です。
①バリア工法
これは薬剤を木材や土壌に使用し、シロアリの侵入を化学的に遮断する方法です。新築時に行うことが多いですが、既存住宅でも施工可能です。
床下や基礎周辺など、シロアリの侵入口を物理的・化学的にガードするイメージです。
①ベイト工法
こちらは毒餌となるベイト剤を設置し、シロアリに巣へ持ち帰らせることでコロニー全体を根絶する方法です。薬剤の使用量も少なく、人体やペットへの影響も最小限に抑えられるため、近年注目されています。
目に見えない場所で活動しているシロアリにも効果が届きやすいのが特長です。
③ホウ酸処理
ホウ酸は自然由来の鉱物成分で、木材に浸透させてシロアリが摂取することで内部から駆除します。揮発せず効果が長く続くため、再発防止や予防措置としても有効です。
人やペットには安全で、カビや腐朽菌の抑制にも役立つため、住宅の耐久性を高める対策としても人気が高まっています。
いずれの工法もメリット・デメリットがあるため、被害の範囲や建物の構造、住環境に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。
4.シロアリ対策で重要なのは「一度きりで終わらせない」
一度駆除を行ったとしても、何年か経てば再び侵入されるリスクがあります。定期的な点検と、必要に応じた再処理が必要です。
自分での対策が不安な方や、被害が進行している可能性がある場合は、早めにプロに相談しましょう。
地域の環境や家の構造に詳しい業者であれば、より効果的な対策が可能です。
戸建てと集合住宅での
シロアリ対策の違い
シロアリ対策は、住宅の種類によっても大きく変わります。戸建て住宅と集合住宅では構造や管理の体制が異なるため、それぞれに合った方法を知っておくことが重要です。
1.戸建て住宅のシロアリ対策
特に木造住宅では、床下や基礎部分がシロアリの侵入ルートとなるため、通風の確保が重要です。
築年数が経っているほど、湿気のこもりやすさや隙間の発生などから、シロアリに狙われやすくなります。
戸建てでは床下点検口が設けられていることが多いため、定期的に中を点検することをおすすめします。湿気が強いと感じた場合には、防湿シートや床下換気扇などの設置も検討しましょう。
一方で、コンクリート基礎であっても油断はできません。地面と接している部分にヒビがあったり、基礎部分のクラックから侵入する事例も確認されています。
2.集合住宅のシロアリ対策
集合住宅だからといってシロアリのリスクがないわけではありません。共用部の木部や外階段、花壇や敷地の植木周辺からシロアリが侵入することもあります。
特に1階部分に住んでいる方は注意が必要です。地面に近いため、湿気や植物の根からシロアリが建物に近づくことがあります。
また、室内の水漏れや結露がきっかけで被害が発生することもあります。
集合住宅では管理会社や大家さんの許可が必要な場合もあるため、気になる点があればまずは報告し、調査を依頼しましょう。管理組合によっては、建物全体で定期的に防除施工を行っているところもあります。
3.入居前チェックと継続的な対策でシロアリ被害を未然に防ぐ
入居前の確認も大切です。入居予定の物件が築年数の経った建物である場合は、過去にシロアリ対策をした履歴があるかを確認しておくと安心です。
また、大家さんやオーナー様の立場でも、定期的な対策を講じておくことで空室対策にもなります。
「シロアリ対策済み」というアピールは、入居希望者の安心感にもつながります。
戸建てでも集合住宅でも共通して言えるのは、定期的な点検と、異変を感じたときの早めの対応が家を守る第一歩であるということです。
自分でできるシロアリ
対策キットと選び方

最近では、DIY感覚で使える「シロアリ対策キット」も多く登場しています。
プロに依頼する前に、まずは自分で試してみたいという方に向けて、効果的な使い方や注意点を解説します。
1.市販シロアリ対策グッズの特徴と使い分け
①人気があるのは「ベイト型」の製品
シロアリが好む餌に薬剤をしみこませておき、巣に持ち帰らせてコロニー全体を弱らせる方法です。
庭や外壁沿いなど、建物の周囲に埋め込むだけで簡単に設置できます。
設置後は、数週間〜数ヶ月ごとに餌の減り具合を確認し、必要に応じて交換していきます。手軽さと安全性の高さが魅力ですが、目に見える即効性はないため、長期的な予防策として活用するのが良いでしょう。
②スプレータイプの駆除剤
こちらは、実際にシロアリを発見した箇所に直接噴霧して駆除するタイプです。
ただし、表面に出てきているシロアリは全体のごく一部。見えない場所に残った巣や働きアリを完全に駆除することは難しく、あくまで応急処置として使用するのが基本です。
③木部用防腐防蟻剤
これは床下の木材に塗ったり、スプレーしたりすることで、シロアリの侵入を防ぐとともに木材の劣化も抑えます。
リフォーム時や、新築の際にあらかじめ塗布しておくことで、長期的な効果が期待できます。
2.目的別に選ぶシロアリ対策グッズ
選び方のポイントとしては、まず「目的」を明確にすること。予防をしたいのか、駆除をしたいのかによって、選ぶ製品は異なります。
また、設置する場所が屋内か屋外か、施工のしやすさや安全性も確認しておきましょう。
製品によっては、ペットや小さなお子さまがいるご家庭では使用を控えるよう記載されているものもあります。使用前には必ず説明書をよく読み、使用量や保管方法なども確認しておきましょう。
ただし、これらの対策キットはあくまで「軽度の予防・補助的な手段」です。羽アリが出た、床や柱に異常があるなど、具体的な兆候がある場合には、できるだけ早く専門業者に相談することをおすすめします。
ご自身でのケアとプロの力をうまく組み合わせることで、より確実で長期的なシロアリ対策が可能になります。
まとめ
シロアリは静かに、確実に私たちの住まいに忍び寄ります。だからこそ、日々の暮らしの中で「湿気をためない」「定期的に点検する」など、ちょっとした意識が家を守る鍵になります。
被害が進む前に予防し、もしものときにはすぐに対応できる体制を整えておくことで、大切な住まいの寿命をぐんと延ばすことができます。
東北環境消毒有限会社では、秋田県・青森県の気候や住宅事情に合わせたシロアリ対策のご相談を承っております。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。












